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飲食店の確定申告|個人店が一年を通してやることと、直前に慌てないための準備

更新日 2026-08-22(公開日 2026-08-22)

個人でお店をやっていると、確定申告の時期に一年分のレシートと格闘することになりがちです。実際には、毎月少しずつ整えておけば、直前にやることはほとんど残りません。ここでは一年の流れと、毎月やっておくことを整理します。なお、税務に関する判断や申告の手続きは税理士の領分です。本記事は記録の整え方を扱うもので、税務相談や申告の代行を行うものではありません。

一年の流れ(いつ何が必要になるか)

確定申告そのものは年に一度ですが、そのために必要な記録は一年を通して発生します。時期ごとに何が必要になるかを知っておくと、準備の見通しが立ちます。

売上と経費の記録は毎日発生し、棚卸は年末に必要になります。これらが揃っていないと、年明けにまとめて作ることになり、記憶があいまいなぶん精度も落ちます。

  • 毎日=売上の記録、レシートと領収書の保管
  • 毎月=経費の分類、現金の突き合わせ、売上と原価の集計
  • 年末=棚卸(在庫を数える)、固定資産の確認
  • 年明け=一年分の集計、必要書類の準備、申告

毎月やっておくと直前が楽になること

直前に時間がかかる原因は、量そのものより「何のレシートか思い出せない」ことにあります。半年前のレシートを見て、それが仕入なのか消耗品なのかを判断するのは、当時なら一秒で済んだ作業です。

その日のうちに、あるいは遅くともその月のうちに分類しておけば、年明けにやることは集計だけになります。

  • レシートを撮る、または月ごとの封筒に分けて入れる
  • 仕入・水道光熱費・消耗品・地代家賃などに分類する
  • 現金の残高と帳簿を突き合わせる(ずれたらその月のうちに原因を探す)
  • 売上を日別で残す(月合計だけだと後で説明できません)

棚卸を忘れない

年末の在庫を数える作業は、忘れられやすいわりに影響が大きいものです。仕入れた金額のうち、まだ使っていない分は当期の費用にならないためです。

飲食店の場合、食材のほかに、酒類、調味料、包材、消耗品などが対象になります。すべてを厳密に数えるのは現実的でないため、金額の大きいものから押さえるのが実務的です。

数え方や、どこまでを対象にするかの判断は税務に関わります。顧問の税理士にご相談ください。

税理士に渡すもの

税理士に依頼している場合、渡すものが整っているほど、やり取りの回数が減ります。逆に、分類されていないレシートの束を渡すと、そこから確認の往復が始まります。

AXpress飲食では、経費と売上を会計ソフト向けのCSVとして書き出せます。単式と複式仕訳を選べ、月で絞り込むこともできます。年度分をまとめて書き出す機能も用意しています。

ただし、勘定科目や税区分はあくまで候補です。最終的な確定は、ご自身または顧問の税理士が行います。

  • 売上の日別の記録
  • 経費の一覧(分類済みのもの)
  • レシート・領収書の現物または画像
  • 年末の棚卸の金額
  • 固定資産に関する資料(購入した設備など)

青色申告を選ぶ場合

個人で事業を行う場合、申告の方法を選ぶことになります。複式簿記で記帳し、必要な書類をそろえて期限内に申告することで、より大きな控除を受けられる仕組みがあります。

ただし記帳の負担は増えます。毎月の記録が回っていない状態でこれを始めると、続かずに元に戻ることが多くあります。まず毎月の記録を習慣にしてから検討するのが現実的です。

どちらが有利かの判断、および手続きについては税務の領域になります。顧問の税理士にご確認ください。

よくある質問

Q. レシートは紙で取っておく必要がありますか?
A. 電子で保存する場合は、保存の仕方について定めがあります。日付・取引先・金額で後から探せる状態にしておくことが求められます。要件は改正されることがあるため、最新の取り扱いは国税庁の公表資料か顧問の税理士にご確認ください。
Q. 棚卸はどこまで数えればよいですか?
A. 食材のほか、酒類、調味料、包材、消耗品などが対象になります。どこまでを対象にするかの判断は税務に関わるため、顧問の税理士にご相談ください。
Q. 売上は月の合計だけでもよいですか?
A. 日別で残しておくことをおすすめします。後から内容を確かめる必要が生じたとき、月合計だけでは説明ができません。
毎月の記録を数分で。会計ソフト向けCSVも出力——AXpress飲食を見る

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。税務・労務の個別の判断については、税理士・社会保険労務士などの専門家にご確認ください。制度・数値は変更される場合があります。